埼玉県の教員退職問題
許しがたいですな(←どっちが?)
神戸で暮らす埼玉出身の私ですが、前任校からこちらに移ってくるとき、当初は「10月1日から」という話でした。なので今回の問題、その意味でも他人ごとではありません。
# 実際にはあ〜してこ〜して最終的に3月末の退職・異動になったわけですが。
前任校で事務のえらい人と話をしたときに言われたのは、「年度の途中で辞められるのは困るけど、日本国憲法で保障された職業選択の自由を行使して10月1日で移られてもこちらとしては何も言えない」でした。
そうなんです。日本国憲法は職業選択の自由を保障しているのですね。今回の退職もそれに該当するのではないかしらん。
それからもう一つ憲法で規定されていることとして、公務員の憲法尊重擁護義務というのがあります。これ、一般国民には無いけど(←というのはけっこう重要なことらしい)、公務員にはあるのですな。
で、念のため言っておくと、知事とか大臣とかは公務員です。
ということで、今回の退職に関して知事とか大臣とかが公の場で否定的なことを言うのは、憲法上問題があったりはしないかな〜と私は思うのです。
というのはちょっと「門前払い」的でしょうか。
もうすこし内実に立ちいったコメントをしておくと、「責任感に訴えて人の労働を安く買いたたく」ってのは、ブラック企業がやってることと同じではないかしらねん。
# 実際部活の顧問とかはかなりブラックだと思う。
あるいは、「教師は聖職者」+「聖職者はお金が少なくてもいいはず」→「教師はお金が少なくてもいいはず」という三段論法があるのかもしれませんが、これは教師から人としての最低限の権利を奪うことを容認する発想だと思います。
ということで、許しがたいですな。