2012-01-01から1年間の記事一覧

可能性を感じる人

そしてこれは多分今まで書いてないこと。 大学院に進学したいなあと思っている(気配のある)学部生に対して教員がどういう見方をするか、ということなのですが、これについては、評価「する」側の教員が、2つのタイプに分かれる気がするのです。 + ◎ タイ…

大学院での授業の受け方

ずっと前に別のところに書いたかもしれませんが、ここにもメモしておきます。 ここで想定している授業のスタイルは、私自身が院生として大学院で受けた授業の一つで行われていたものです。学術雑誌に掲載された論文を題材として、学生がその内容を紹介し、担…

説明項と被説明項

一部ではよく知られていることですが、ジュンク堂にはマモノが棲んでいます。昨日も、買うつもりのなかった次の本を思わず衝動買いしてしまいました。http://www.kagakudojin.co.jp/book/b103239.html本全体のコメントはいつか気が向いたら書くとして、昨日…

行間は読まない。できるだけ。

私、論文とか学会発表のアブストラクトとかを読むときには、できるだけ行間を読まないように努力しています。そう書くと、「行間を読まないと深い理解ができないのでは?」と思われる人がいるかもしれません。それはきっと、「行間を読む」ということについ…

canはやっぱりまだよく分からない。

この歌に出てくるcan、というかcould、いまだによく分からないのです。http://www.youtube.com/watch?v=QPtGuSVO9eAAlready I'm so lonesome I could die.私にとっては30年以上前からの謎。

英語の教員だったら同じことを思ってる人多いと思う。

twitterでも既出だし、私自身も昔からいろんなところに書いてるのだけど…この時期、ロマンチックな雰囲気をかもし出す意図で、``Last Christmas''を流すのはいかがなものかと思います。あれはとっても悲しい歌なので。

日本語の中間構文について、とあることに思いいたった。

Keysar & Roeper さんごめんなさい!まずは某先生の論考をチェックしておかないと。 - 綴りが違ってました。ますますごめんなさい!Keyser and Roeperで、つまりKeyserせんせいとRoeperせんせいです。

市河賞の件、先ほど某氏のツイートで知りましたので…

http://www.let.hokudai.ac.jp/info/2012/12/post-437.php土曜日に某学会の某委員会でお目にかかったのでご挨拶申し上げたのですが、このお話はできませんでした。この賞のこと、語学教育研究所のサイトでもっと宣伝してもいいのではないかしらん、って、前…

本日のリンク2件

あなたの隣のニセ科学(片瀬久美子) http://www.skeptics.jp/足湯のつぶやきBOT http://twitter.com/AshiyuBot

まだ見てないけどめっちゃ気になる

見てみました。「伏線を回収しない」タイプのレクチャというか。面白い事実が次々と紹介されるけど、それらはそれぞれ一体どういう意味づけを与えられるべきなのか、あるいは事実と事実の間の相互の関連はどうなっているのか、そういう疑問に答えてくれない…

学会参加とか

そして2日の日曜日は某学会の2日目に参加しました。自分の研究に関連するテーマの発表が3つ、同じ時間帯に重なってどうしようか迷ったのですが、結局「実際発表を聞かなくても配布資料を見れば内容が分かって、「よい発表だ」ということも大体分かる」と…

推薦入試とか

1日の土曜日は推薦入試でした。私も面接のお手伝いなどしました。業務の性格上くわしいことは書けないのですが、受験生とお話ししながら思ったことなど、漠然とですが書きたいと思います。面接のときの私の(個人的な)方針は、「受験生のものの見方・考え…

この本ももちろん気になります。

http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/116801.htmlhttp://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/116802.htmlちょっと考えようかな。(←何を?)

こんな結果目的語があるのですか。

http://twitter.com/sshhiinnoo/status/273681297627549696「リンゴいっこで、4匹のうさぎが剥けます」

「ランチ」とか「ランチタイム」とか。

今月の上旬に慶應大学に行ったときに大学のそばの複数の店で見かけておもしろいなあと思ったのが、「夜もランチやってます」とか「ランチタイム17時まで」とかいった表現。そしてこの前泊まった福岡市のホテルのレストランには、「よるランチ」というものも…

本あれこれ

○ お約束のこれ、買いました。大学の生協になかった(某先生が買った?)ので、近くの本屋まで行って買いました。かわいい写真がいっぱい♪http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-500728 ○ 私の立ち位置的には買った方がいいのかな…

つづき: 「批判的に読む」ためのお作法

前にもどこかに書いたかもしれないけど、(物騒なメタファーで言うならば)心臓をぶち抜くような批判と、指先を切り落とすような批判、さらには盲腸を切り取るような批判は区別しなければいけません。盲腸は切り取ってもとくに害はないでしょう。指先を切り…

「批判的に読む」ためのお作法

先日のこと。某他大学の院生が指導教官から自分の本を批判するように言われたと言っていたので、それじゃあということで、心がけるべきことを2点だけ申し述べておきました。 + (1) 断片に注目するのではなく、全体の論理構造を見ること。(2) 批判する前に、…

そうなんだ知らなかったすごい!

この動画、あえて「からだ」のカテゴリーに入れておきます。三嶋博之さんのNHKブックスの本に似たような現象が書かれていたけど、それよりすごいと思いました。http://www.youtube.com/watch?v=JWToUATLGzs

本日のお買物

http://www.9640.jp/xoops/modules/bmc/detail.php?book_id=46305

思い出したこと

そういえば昔修論で扱ったbe going toも、簡単に終わるだろうから本格的な修論のテーマに取りかかる前の肩慣らしで、と思ってはじめたのが、結局とんでもないことになってそれ自体が修論になってしまったのでした。そして何年か前ちょろっと見なおしたら、ま…

条件/譲歩のifと譲歩のeven ifについて

このところ、実はifとeven ifのことで頭が一杯の鴨です、こんにちは! ちょっとしたきっかけで意味論の授業で取り上げることにして教材をつくりはじめたら、ドツボにはまってしまいました。even ifは意味的に非常にキャラが濃い表現で、先行研究さんで取り上…

大学新設不認可問題について、論点の整理

twitterはやめたはずの私ですが、重要な問題についてのいろいろな人のいろいろな見方をざっと見るには(私にとっては)適しているメディアだと思います。そこで、今回の大学新設不認可問題について考えるために、twitterで見ることができた意見に基づいて、…

これから出る本(岩波書店)

まね、共感、チンパンジー、ヒト、心、発達…http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-500728

これから出る本(研究社)

山梨先生の本は身体性重視の雰囲気。実は文学批評理論の本も読みたい。 『文学研究のフロンティア --- ポスト理論とポスト歴史主義の英米文学批評・文学理論入門』(三浦玲一(編著)) http://www.kenkyusha.co.jp/purec/#ISBN978-4-327-47229-0 『認知意味…

「何か質問とかありますか?」と聞いたとき、「大丈夫です」と答えてほしくない。

学生に何か話をして「何か質問とかありますか?」と聞いたときに、「大丈夫です」あるいは「大丈夫です、ありません」という答えが返ってくると、私はがっかりします。気持ちに余裕があるときには、あえてあからさまにがっかりしてみせることもあります。お…

『國語と國文学』11月特集号

本日査収しました。「特集 文法研究の現在」。認知言語学の大御所の先生方と国語学の第一線の先生方の論考が集められています。http://www.meijishoin.co.jp/book/b103602.html院生にも薦めておきました。

「主観性」とは何か? 「間主観性」とは何か?

mutatis mutandisで以下同文。

``image schema''とは何か?

``image schema''って用語、人によって全然違う意味で使ってるみたいなんだけど、``image schema''って、いったい何!? みたいな疑問をしばらく前までの私は抱いていたのですが、いつの間にか抱かなくなってしまいました。今の私は、これについて次のように…

「端的に「無」」から「欠如」へ vs. 「欠如」すなわち「端的に「無」」

昨日の補足。携帯電話とかの場合はもともと「端的に「無」」だった(←だれにとっても)のがある時期から「欠如」になった(←当事者以外の人の観点から)のに対して、神経細胞の異変による視野の欠損とかは「欠如」(←当事者以外の人の観点から)すなわち「端…