2009-01-01から1年間の記事一覧

分かりやすい文章の書き方

思うのですが、分かりやすい文章を書くためにいちばん重要なことは、「主張とか要点をはっきりさせる」ことでもなければ、「くわしく書く」ことでもない、という気が最近しています。ほんとに必要なのは、「読み手の知識レベルを適切に想定する」「読み手の…

すごい世の中になったものだ

こんなものが Web で手に入るのですよ。http://ia341031.us.archive.org/1/items/enquiryonpsychol00laanrich/enquiryonpsychol00laanrich.pdf

オリジナルな研究とひとりよがりな研究

今日の授業で話したことから。山口治彦先生の新しい本『明晰な引用、しなやかな引用』(くろしお出版)が刊行されました。いただいたばかりなのでまだきちんと読んでいないのですが、目次の項目に「先行研究との対話」というところがあったので、それについ…

月刊言語最終号

言い忘れてたけど、あの「言語学的探究のなんちゃらかんちゃら」って、いかにもウィトゲンシュタインですね。

学会翌日の院授業は

だいたい学会の話で1コマつぶれます。ま、大学院なので、それでいいと私は思っています。発表内容についてのコメントとか、データの吟味とか、そういうのって、大事だと思います。

鏡と寿命

風呂場で使っている鏡がしばらく前からきれいに映らなくなって、そろそろ寿命かな〜と思っていたのですが。先日、頭を洗ったついでにシャンプーで洗ったらピッカピカになりました。で、きれいに映るはずだったのですが、やっぱりなんかおかしいのです。ちゃ…

某氏の日記を見ていてふと思い出した言葉

「運が巡ってきたときに、実力が無いと運をつかむことは出来ない。」 (六甲日件録: 1999/9/13) 運が巡ってきてないときに腐らずに実力をためておこう、ということのようです。

歩いて20分

大学に行く途中にある、家から歩いて20分の定食屋に行く気にはなれない鴨ですが、大学からの帰り道にある、家まで歩いて20分の定食屋にはこのところよく行っています。言うまでもなく、同じ店のことです。

深草

自分が語用論学会の会員だということを忘れていることが多い鴨です。こんにちは。今年は司会をすることになりました。2日目の午前中のセッション。もちろん泊まりがけで行きます。京都はうちから遠いのです。うちが京都から遠いわけではなくて、京都がうち…

階段を昇っただけで息も絶え絶え

このところ、出勤した日の昼御飯のあとは、けんきう室まで階段で上がることが多い鴨です。こんにちは。階段で上がると、それだけで息絶え絶えになります。中年になって体力が衰えてきているせいなのでしょうか。そんな私の体調に合わせてこういうときばかり…

キーナイション

昨日の夜、北京からの飛行機を降りて入国審査に行く途中のトイレで聞いた言葉、キーナイション。え、中国語?と思ったらその人、いきなり関西弁でしゃべり始めました。機内でションベンせんかった…なんだ。

なぞ

私は土曜日の夜までは鴨君だったのですが、日曜日に突然鴨さんになってしまったみたいです。某先生と話していて気がつきました。不思議だ。

本日のリンク

http://blog.goo.ne.jp/hkaiho/e/c7a2932142426182d5e92faa2d0a4968 ○ 知的共感性感情的共感の能力と知的共感の能力は別だと思います。 http://blog.goo.ne.jp/hkaiho/e/b76784353a822aa4cda146a3b163a99c 前の大学では私は、「雑事の忙しさは自治の裏返し」…

社会言語科学会

聞いた発表の中で自分の関心と接点があっていちばん面白かったのは会話における直示表現の「再使用」について (須賀 あゆみ(奈良女子大学))

本日のあくちぶりすにんぐ

またリンクはっちゃいます。(9/18)http://www5.ocn.ne.jp/~otearai/diary.html私も同じような経験したことがあります。ひたすら聞いていたら、最後はこちらが言いたかったことを自分の口から言ってくれた、ってこと。

「肌寒い」って

どういう体感のことを言うのか、いまだに分からない。真冬に使う人もいるし、今の時期の朝晩に使う人もいる。

「熱湯3分」の意味

http://blog.livedoor.jp/hardcace/archives/51192569.html

通販番組のニセの体験談

仕事をしながら意味もなく深夜までテレビをつけていると、通販番組が始まることがあります。毎回毎回同じ商品を同じように売っているので、真剣に聞いているわけではなくてもだんだん細かいことに気がつくようになります。そしてある番組で気づきました。あ…

「安易な○○は…」

「安易な○○は」って言い方はを使いたがる人って、「○○」全般を否定したがる人のような気がする。つまり、「安易な」というのは、表現の意味としては制限的なのだけれど、実際の使われ方に関して指示対象レベルでみると、非制限的。「安易な○○は」という人に…

火垂るの墓

相変わらず『火垂るの墓』にこだわる鴨です。こんにちは。おそらく一生こだわり続けるに違いない。で、去年映画館で実写版を見たのですが、今日はうちでテレビでアニメ版を見ました。アニメは子供が見ることを想定しているためか、「戦争で焼け出されたかわ…

国民的犯罪者の認知意味論

まだ起訴もされていない人を犯罪者呼ばわりするのは「推定無罪」の原則から言えば名誉棄損になるのかもしれませんが。ま、それはいいとして。 + 「薬物」と「薬剤」はどう違うのだろうかとか、カタカナの「クスリ」と漢字の「薬」はどう違うのだろうかとか。…

立場の違いと見え方の違い

アマゾンをうろうろしていたら、リストマニアに「予備校講師から大学教員への転進者の著作物」というのがあったのですが、う〜ん。ぼくらからみると、「予備校講師が大学教員に転進した」のではなくて、「大学教員志望者が以前アルバイトで予備校講師をして…

「失踪」→「逃亡」

自称認知言語学者の鴨です。こんばんは。「失踪」と「逃亡」、授業のカテゴリー化の話のところで例として挙げる人が現れるに違いない。

mirativity/共感と思い入れの文法

現代日本語は、「予想外の事態が展開中。だけどこれは自分の知識体系に受け入れることができる」と「予想外の事態が展開中。自分の知識体系に受け入れることができない。何だこれは」を形式上区別できる言語なのですが、この違いは mirativity 研究的にはど…

四角い街の絶対的参照枠

日曜日、下の図の「寒梅館」に行った鴨です。こんにちは。http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_access.html間違って「今出川キャンパス」に入り込んでしまった私。オープンキャンパスで学内はおおにぎわい。「ここでやるの?」と思いながら寒梅館を探すも…

知識の呪縛と無知の呪縛

認知言語学に限らず、多くの「入門書」あるいは「概説書」は実際には入門の役には立たない。分かりやすいようにとくわしく説明しようとすればするほど、泥沼にはまる。入門の役には立たないが、分かっている人の頭の整理にはなる。本ではなくて授業とかの場…

自分の書いたものはまとめておく

実家の私の部屋には、私がこちらに引っ越してくるときまでに刊行された、私の書き物が一箇所にまとめてあります。院生紀要はけんきう室に移してしまったのですが、それ以外のものはすべて、前任校の紀要から学会関係の刊行物、そして普通の書店で手に入る(…

リンク2件

カテゴリー化の妙 http://blog.livedoor.jp/hardcace/archives/51179218.htmlマイナス思考 http://d.hatena.ne.jp/goromi2009/20090625/1245948360

非在の対象を主語とした中間構文

非在の対象を主語とした中間構文は一般に言われているよりははるかに簡単に作れるのではないかという予想にたどり着いた今日この頃。ある条件が満たされればわりと簡単に。

思考の可視化

昨日の院授業はメタ認知の訓練をやってみました。現象を見ている自分を見る訓練。○ 口で説明したことを、ホワイトボードに書き出してみる。○ 「判明した事実」「そこから出てくる疑問」「疑問に対する答え・説明」を区別、整理する。○ 今自分がしている「説…