最近読んだ面白い本
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』(川上和人 新潮社 2017)
翻訳不可能な面白さ。「翻訳不可能」とはどういうことか…それは読んでみれば分かります。私には書けないタイプの本。
第三章の終わりで「彼女というのはあの人! そして後の方の事件の犯人はあの人! 根拠はすべて霊感!」という感じでピンときてしまい、その後は確証バイアスモードが混ざった読みになってしまってちょっと苦しかったのですが、それでも面白かったです。結果的に霊感は当たってましたが。最後の一行がそれまでの問題の解決になっているのだけど、同時に新しい問題の始まりにもなっていて、それがとっても辛そう。
テレビドラマもあったようですが、そちらは見ていません。