宇宙人の福笑い

英語の講読の自作教材を改訂中なのです。例によってなかなか進まないけど。

講読の授業のわりと最初の方で言うのが、「宇宙人の福笑い」の話。地球で暮らすヒトについてよく知らない宇宙人が福笑いをする場面を(無理矢理でも)想像してみましょう。たとえばこんな感じ。

http://k-nii.blogzine.jp/kkk/K0019.gif

これを見て、「唇がかわいいね」とか「鼻がいまいちだね」とか言っても仕方ないわけなのですが、ヒトの顔の全体的な構成が分かってない宇宙人だったら、全体の理解がめちゃくちゃな状況であるにもそれに気づかず、部分についての断片的な理解に基づいてアレコレ言う状況が生じても、たぶん不思議ではない。

そして私たちが英語の文章を読むとき、全体の構成を見る訓練を意識的にしないと、同じことをやりがちになる(一部の頭のいい人々は除く)。

なのでまあ、「鼻をもうちょっと高く」みたいなことを言う前に、目と鼻と口くらいはちゃんとした位置におけるようにしましょう、そういう話です。