読み終わった〜!

there構文だけでなく場所句倒置にも観察者がいるという話は以下同文。

二重目的語構文と与格構文を「動詞のすぐ後にくる目的語」の問題と捉えるのは私が「意味論講義」などでしている説明と基本的に同じ。その上で、「受け取ったかどうか」の解釈が百科事典的な知識に依存するという話はきわめて認知意味論的ですね。というかフレーム意味論的。ただ認知意味論であの構文をやっている人がフレームの構造をあそこまできちんと分類しているかどうかは疑問。

「二重目的語構文と与格構文で、「受け取ったかどうか」に関してどちらも同じ解釈になる」という場合が結構指摘されていたのですが、「どれくらいその解釈になりやすいか」には違いがあるだろうというのが、著者たちの指摘を踏まえた上での認知意味論の人の予測ないし疑問で、それについて(少し触れているけどもうちょっと詳しく)書いてくれてたらもっと面白かった(私にとって都合が良かった)かな、と思いました。