「同じか、違うか」を問うことの意味


「あなたは中間構文と連結的知覚動詞構文が同じ構文だって言ってるけど、実際には○○な違いや△△な違いがあるじゃないですかっ!」



と言われることが、というか、そのような趣旨のことを言われることが、たまにあるのですが…


それでは、こんなのはどうでしょう…



「みんな男性も女性も同じ人間だって思いこんでるけど、実際には○○な違いや△△な違いがあるじゃないですかっ!」



「あれとこれとは同じだ!」「いやあれとこれとは違う!」という議論は時に、記述のレベルをどこに設定するか(上位カテゴリーで見るか下位カテゴリーで見るか)の問題に過ぎないことがあるのですよねん。


あるいは共通点を見るか相違点を見るかの違い。


上位カテゴリーで見たら同じというときに、下位カテゴリーで見たら違いがあるということを否定するつもりはないけど、下位カテゴリーで見たら違いがあることを根拠に、上位カテゴリーで見たときに同じということを否定することはできない。


あるいは、共通点があるからと言って相違点の存在を否定するつもりはないけど、相違点があるということは共通点の存在を否定する根拠にはならない。


そして共通点を見ている人は(あまり)いないけど、ちょっと見てみませんか? というのが私の話だったのです。