研究

つづき: 「批判的に読む」ためのお作法

前にもどこかに書いたかもしれないけど、(物騒なメタファーで言うならば)心臓をぶち抜くような批判と、指先を切り落とすような批判、さらには盲腸を切り取るような批判は区別しなければいけません。盲腸は切り取ってもとくに害はないでしょう。指先を切り…

「批判的に読む」ためのお作法

先日のこと。某他大学の院生が指導教官から自分の本を批判するように言われたと言っていたので、それじゃあということで、心がけるべきことを2点だけ申し述べておきました。 + (1) 断片に注目するのではなく、全体の論理構造を見ること。(2) 批判する前に、…

本日のお買物

http://www.9640.jp/xoops/modules/bmc/detail.php?book_id=46305

これから出る本(岩波書店)

まね、共感、チンパンジー、ヒト、心、発達…http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-500728

これから出る本(研究社)

山梨先生の本は身体性重視の雰囲気。実は文学批評理論の本も読みたい。 『文学研究のフロンティア --- ポスト理論とポスト歴史主義の英米文学批評・文学理論入門』(三浦玲一(編著)) http://www.kenkyusha.co.jp/purec/#ISBN978-4-327-47229-0 『認知意味…

『國語と國文学』11月特集号

本日査収しました。「特集 文法研究の現在」。認知言語学の大御所の先生方と国語学の第一線の先生方の論考が集められています。http://www.meijishoin.co.jp/book/b103602.html院生にも薦めておきました。

「主観性」とは何か? 「間主観性」とは何か?

mutatis mutandisで以下同文。

``image schema''とは何か?

``image schema''って用語、人によって全然違う意味で使ってるみたいなんだけど、``image schema''って、いったい何!? みたいな疑問をしばらく前までの私は抱いていたのですが、いつの間にか抱かなくなってしまいました。今の私は、これについて次のように…

「主客合一」のパラドクス

「主客合一」という言葉は、実はこれ自体、「主」と「客」が(もともと)別であるという概念構造にもとづいて成立している表現なのですよね。

パーフェクトの「ている」

『日本語とX語の対照2-外国語の眼鏡をとおして見る日本語-』に収録された都築鉄平・張楠氏の「パーフェクトの「テイル」の表す「現在との関わり」のあり方について」で私の旧稿が参照されていることに今さらながら今日気がつきました。(というかamazon発注…

中間構文の描く属性

○ 中間構文の描く属性は、人間の行為可能性を通して定位された属性である。 (p.213)○ 中間構文における属性とは対象に主体的に関わろうとする人間の行為(=能動側の論理)を認知的起源とする。(pp.213-214)以上、吉村公宏 「中間構文の意味論的本質」 『ひ…

Grady批判についての覚書

primary metaphor論に関して指摘されている問題点は、理論構成に関して言えば、「(イメージメタファーとGeneric as Specificメタファーをのぞいては)共起性のみを見ている」と「要素還元主義的な見方ないし構成性原理の復活形である」ということか。それは…

近況など

認知言語学会の帰りにtwitterをやめた。(メインのアカウントは削除した。副アカウントはずっと活動休止のまま。)そしてもう一つ、とあること(内緒)もやめた。そして今、考えていること。○ 授業で院生と一緒にメタファー関連の文献を読みながら、primary …

岡田美智男さんの本

『弱いロボット』 (シリーズ ケアをひらく)そうだ買わなければと思い出し、三宮のジュンク堂まで行って買ってきて、一気に読んでしまいました。コミュニケーションについての私の考え方の基本にあるのは浜田寿美男氏とこの岡田氏であり、岡田氏自身浜田氏の…

学会応募の際のアブストラクトの書き方について

1: まえがき twitterの方でだいぶ前から「書こうかな〜」と言っていながら手をつけていなかった、「査読に通りやすい(と私が考える)アブストラクトの書き方」ないし「査読者に好印象を与える(と私が考える)アブストラクトの書き方」について書こうと思…

日本心理学会ワークショップに参加します。

以前書いた認知言語学会の前に、日本大学で開かれる日本心理学会のワークショップに話題提供者として参加します。9月15日 15:00-17:00 日本大学 桜上水キャンパス 3309教室 + 言葉は環境とともにある―言語への生態学的アプローチの展開―http://www.wdc-jp.b…

認知言語学会

学部(undergraduate)ゼミの学生との共同研究が認知言語学会の個人研究発表枠で採択されました。 + 鷲尾智子(神戸市外国語大学[学部])・本多啓(神戸市外国語大学)「「たて」と「よこ」の決まり方と空間参照枠」http://homepage2.nifty.com/jcla/japanese/2011…

『人工知能学会誌』

『人工知能学会誌』 26巻4号 (2011年7月)「特集: 主観性とパースペクティブ」に文章が載ります。予備知識がない人向けのものなので新しい話はあまりありません! でもみなさん読んでください! http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/journal/contents/26-4.pdf

主観性シンポジウム

http://subjectivity2.blogspot.com/詳細がまだよく分からないのですが…

アタックチャ〜ンス

司会の児玉清さんが番組中で発する言葉: 「白の方8番に入りたい」この「たい」は…

本日のYouTube

面白いです。http://www.youtube.com/watch?v=Ox8gJEIe5Ac

ジャイアン

http://kyoko-np.net/2010051301.html「いつおれが返さないと言った?永久に借りておくだけだぞ!」をネタにして何か話が作れないか考えているのですが…

某所ですごく面白いものを教えてもらいました。

http://d.hatena.ne.jp/shiinaneko/20100714/1279080443

他人のふんどし

とある本の目次案を送付。人がどれだけ他人のふんどしで相撲を取っているかということを、自己言及的に語る本になりそうです。かっこよく言うと、引用の織物とかポリフォニーとか間主観性とか認識の社会的構成とか、そういう言葉になるわけですが。

メモ:「た」

「発見」の「た」と「知識修正」の「た」。

本日のembodied cognition

http://wiredvision.jp/news/201005/2010050723.html

本日の気になる表現

「聞えよがしに言う」何が気になるかはしばらく内緒です。なんて言ってるうちに自分でも忘れてしまったりして。

読んだ本

言葉のしくみ―認知言語学のはなし (北大文学研究科ライブラリ) (北大文学研究科ライブラリ 1)作者: 高橋英光出版社/メーカー: 北海道大学出版会発売日: 2010/03/23メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (8件) を見る言語学概論または英語学…

syntaxについてのメモ

syntaxとは行為である。きっと。その証拠は…心当たりはある。確認はこれから。

be going to

David CrystalのDVDでお勉強をしていたら、じぶん的に興味あるbe going toの使用例が出てきたので、ここにはっておきます。引用部分の一番最後です。ちなみに話は、危機言語のrevitalizationについて。To revitalize a language, you need to do it from the…