研究

読み終わった〜!

there構文だけでなく場所句倒置にも観察者がいるという話は以下同文。二重目的語構文と与格構文を「動詞のすぐ後にくる目的語」の問題と捉えるのは私が「意味論講義」などでしている説明と基本的に同じ。その上で、「受け取ったかどうか」の解釈が百科事典的…

早く出てほしい本

○ 野矢茂樹・西村義樹 両先生の共著の『言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学』。出たら大学生協に入るはずなので、売り切れないうちにぱっと買います。 ○ 野村益寛さんの本も早く出てほしいなあ…

読んでいる本

1日土曜日は都内某所で暴言を吐いてしまったshunpeiです。こんにちは。その日の行動をちゃんと見積もっていつもより動くときは朝ご飯を充実させないと人様にご迷惑をおかけする恐ろしい事態になることを再確認したのでした。それはともかく。新幹線で読むべ…

昨日の一部のゲリラ試訳

事物を見た人は知っていることを言葉にすることができ、それによって自分の知っていることを他者に伝えることが可能になる。ただし私の仮説は、世界について言葉で語ることが可能になるには、それに先立って世界について知っていなければならない、というも…

Gibsonが言語について語っているところから…

たまたま大学院の授業で読んだ文献にGibson 1979からの引用があったので原文を確認したところ、次のような個所が見つかりました。いま私が書いているとある原稿で言っていることといろいろと重なるところがあって興味深いです。というか昔読んだときにはここ…

関西言語学会

3月まで大学院に在籍して私が指導教員をしていた人が、6月に同志社大学で開かれる関西言語学会で発表することになりました。6月9日の日曜日とのことです。depression (気持ちの落ち込み) についてのメタファーについての発表です。概念メタファー論の基…

いろいろと考えて出した今の私の結論

ろうそく問題は機能的固着だけの問題ではない! 機能的固着も少しは関係しているかもしれないけど、それよりもっと大きな問題がある。いちばん大きな問題は、あの課題のオリジナルな提示の仕方では、箱が課題に直接関係している(relevantである)ことに注意が…

気になる本 (新曜社)

『乳幼児は世界をどう理解しているか --- 実験で読み解く赤ちゃんと幼児の心』外山紀子・中島伸子 著http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1337-2.htm 『パラドックスの科学論 --- 科学的推論と発見はいかになされるか』井山弘幸 著http:…

メトニミーの力

今日3月10日は東京大学の合格発表だったとのこと。そしてすぐ後期試験ですか。合格発表との関連で書かれたこちらのブログに、印象深い一節があったので書いておきます。 http://from-toyama.jugem.jp/?eid=536 ------------ ここから引用 -----------------…

この本も気になります。

『共感する心の科学』(串崎真志著 2013 風間書房) http://www.kazamashobo.co.jp/cgi-bin/search/details.asp?Action=details&BookCode=69C26B579E5E631924405E47ECE207F6

気になる論文2つばかり

○ 「日本語と言語類型」(児玉徳美)http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/627/627PDF/kodama.pdf 主観性に基づく言語類型論に疑問を呈する内容のようです。○ 「文化多元論とレトリックのつながりを求めて: 《フィグーラ》から《認知》へ」 (吉田和久) …

「うなづき」の意味

次の論法は正しいでしょうか。 仮想の議論その1 私はその人に一生懸命説明した。その人はいかにも納得したという表情で自信ありげにうなづき、そして「ありがとうございました」と言った。私は、「この人は私の言いたいことを理解してくれたのだな」と思っ…

「病気と気づかれていない病気」

http://www.astellas.com/jp/corporate/brand/ad/tv/bokuha10-1.php このコマーシャルに出てくる 「世界には、病気と気づかれていない病気で苦しむ人がいるから」 という表現の背後にある「病気」観、というか、実念論的なカテゴリー観が、私には興味深いで…

共同注意と間主観性的な人

この人の研究ってどんな感じなのかしらん?http://garriyshteynberg.com/

この人たちが芭蕉のあの句を誤解してるかもしれないなんてことは、実はどうでもいいことなんです。

まずはこの人たちがどう解釈しているのかを明らかにして、その解釈にひとまず乗っかったうえで、考えるのです。http://benjamins.com/#catalog/journals/etc.5.2.01swe/detailsこの人たちの言っていることが概念メタファー論に対してどういう意味合いを持つ…

届いたばかりの某ジャーナルの、数少ない意味論関係の論文

電車の中で読んでみたのでした。前半が事実の記述で、後半が説明、というか、定式化。時間の関係で前半だけ読みました。うむむ。このデータからこの一般化は導かれないはずなのですが。いまCOCA先生にお伺いを立ててみたら、やはり反例がありました。Google…

「同じか、違うか」を問うことの意味

「あなたは中間構文と連結的知覚動詞構文が同じ構文だって言ってるけど、実際には○○な違いや△△な違いがあるじゃないですかっ!」 と言われることが、というか、そのような趣旨のことを言われることが、たまにあるのですが… それでは、こんなのはどうでしょう…

「豪華メンバー」をめぐる反省と展望

限られた時間枠に「豪華メンバー」をたくさん押し込んで、ひとり当たりの持ち時間は極少で、途中で誰かが延長して最後の人にしわ寄せが行き、うまくいってもディスカッションの時間はほとんどとれない、そういう企画に私は魅力は感じないのよねん。某企画は…

どちらにすればいいの? どうすればいいの?

3月29日と3月30日って…

本日のいただきもの

どうもありがとうございます。

べえべえ言葉を愛するあづまびとの私としては見逃せない研究

http://hdl.handle.net/2261/52750夏に会ったときにゆうてはったあの論文やね。(←え?)

可能性を感じる人

そしてこれは多分今まで書いてないこと。 大学院に進学したいなあと思っている(気配のある)学部生に対して教員がどういう見方をするか、ということなのですが、これについては、評価「する」側の教員が、2つのタイプに分かれる気がするのです。 + ◎ タイ…

大学院での授業の受け方

ずっと前に別のところに書いたかもしれませんが、ここにもメモしておきます。 ここで想定している授業のスタイルは、私自身が院生として大学院で受けた授業の一つで行われていたものです。学術雑誌に掲載された論文を題材として、学生がその内容を紹介し、担…

説明項と被説明項

一部ではよく知られていることですが、ジュンク堂にはマモノが棲んでいます。昨日も、買うつもりのなかった次の本を思わず衝動買いしてしまいました。http://www.kagakudojin.co.jp/book/b103239.html本全体のコメントはいつか気が向いたら書くとして、昨日…

行間は読まない。できるだけ。

私、論文とか学会発表のアブストラクトとかを読むときには、できるだけ行間を読まないように努力しています。そう書くと、「行間を読まないと深い理解ができないのでは?」と思われる人がいるかもしれません。それはきっと、「行間を読む」ということについ…

canはやっぱりまだよく分からない。

この歌に出てくるcan、というかcould、いまだによく分からないのです。http://www.youtube.com/watch?v=QPtGuSVO9eAAlready I'm so lonesome I could die.私にとっては30年以上前からの謎。

日本語の中間構文について、とあることに思いいたった。

Keysar & Roeper さんごめんなさい!まずは某先生の論考をチェックしておかないと。 - 綴りが違ってました。ますますごめんなさい!Keyser and Roeperで、つまりKeyserせんせいとRoeperせんせいです。

市河賞の件、先ほど某氏のツイートで知りましたので…

http://www.let.hokudai.ac.jp/info/2012/12/post-437.php土曜日に某学会の某委員会でお目にかかったのでご挨拶申し上げたのですが、このお話はできませんでした。この賞のこと、語学教育研究所のサイトでもっと宣伝してもいいのではないかしらん、って、前…

まだ見てないけどめっちゃ気になる

見てみました。「伏線を回収しない」タイプのレクチャというか。面白い事実が次々と紹介されるけど、それらはそれぞれ一体どういう意味づけを与えられるべきなのか、あるいは事実と事実の間の相互の関連はどうなっているのか、そういう疑問に答えてくれない…

本あれこれ

○ お約束のこれ、買いました。大学の生協になかった(某先生が買った?)ので、近くの本屋まで行って買いました。かわいい写真がいっぱい♪http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-500728 ○ 私の立ち位置的には買った方がいいのかな…