どういうロボットを作るかに現れる…

先日http://d.hatena.ne.jp/shunpei/20140627#p2で書いたように、ロボット研究の目指すものは(少なくとも私の理解では)「人間の頭の働きについての構成論的な理解」です。あるいはもう少し一般的に見れば「ヒトのヒトらしさとは何かについての構成論的な理…

買うことに決めた本!

『ロボットの悲しみ』

唐沢かおり氏論考についての感想

例の人文知の本の話で、唐沢かおり氏の「心はいかに自己と他者をつなぐのか」についての感想です。この論考は他者理解についての社会心理学の知見を概観的にまとめていて、心理学専門以外の人が大きな見取り図を得るにはとても適した文章だと思いました。私…

途中まで読んだ本

例によってやらなければいけないお仕事があるのですが例によって脳調不良で進まないので読みかけの本の話でも書きましょうかね。これです。これ、特に前半は認知に興味ある認知言語学者必読だと思います。まあ「認知言語学」って言ってもいろいろあるわけで…

理論言語学とロボット研究の鏡像関係

ふと思ったのですが、理論言語学(の一部)とロボット研究の研究者(の少なくとも一部)の興味の持ち方の推移というのは、鏡像関係にあると言っていい面があるような気がします。ロボット研究をする人がどういう興味の持ち方からその道に進むのか、私は正確…

認知言語学の入門書

これ、最近出た認知言語学の入門書としては出色の出来だと思います。ここまでいい本に仕上がった理由としては著者の学識の広さと深さの他に、入門書を書くことの怖さを著者が認識しているということが挙げられるのではないかと私としては勝手に思っています…

あっという間に読んだ本

先日社会言語科学会に行った折、都内の書店で見つけて衝動買いしました。面白くていい本です。脳科学というよりは認知心理学と社会心理学。認知のバイアスについて入門以前の人向けに正確にエッセンスをまとめた感じ。これだけの内容をこの字数におさめて説…

他者に心を帰属すること(の一端)について

ずっと前にもどこかに書いたかもしれませんが…自分の行動に何か不適切なところがあったときに、他者から「心構え」のようなものを批判されることがある。「いつまでも学生気分でいるんじゃない」とか、「いつまで若いつもりでいるんだ」とか、そんな感じで。…

ある事故対応マニュアル

実はしなければいけないお仕事がたくさんあるのですが、体調も脳調も不良なのでこの前の続きを書きますね。知る人ぞ知る某事故対応マニュアルについてのコメントです。その事故対応マニュアルは先日書いたタイプのマニュアルの典型例みたいになっていて、作…

事故対応マニュアルの書き方

まったくもってたいへん唐突ですが、私は以前から事故対応マニュアルの書き方に関して一家言あります。今日はそれに関して書いてみたいと思います。以下に書くのは、あくまでも一般論です。というか、色々な事故対応マニュアルに適用可能であることを望みな…

センター試験に関するどうでもいいデータとその解釈

この土日は大学センター試験でした。関係者のみなさま、お疲れさまでした。さて、一部報道によりますと、「センター試験トラブル続発 リスニング、93人やり直し」とのことです。http://www.asahi.com/articles/ASG1L6HDRG1LTIPE01T.htmlこの「続発」したト…

ただしもちろん…

「Bcc: 」で送るのがふさわしい時にはそうしてくださいませ。どういう場合に「To:」に並べるのがよくて、どういう場合が「Bcc:」かは、あらためて書く必要はないと思いますので書きません。(というか今は時間が無い。)ということでよろしくお願いします。

同じものを複数アドレスに送るように指定されているときの、メールの送り方について

「同じものを●さんと■さんに送ってください」と指定されたメールを送るときには、宛先(To: )に●さんと■さんのアドレスを並べて書いて送っていただけると、受け取る■の立場としてはとってもありがたいのです。「●さん宛てのメール」と「■さん宛てのメール」を…

「金で買う」という表現

某兵庫県議の問題発言・問題行動に驚き呆れているshunpeiです。こんばんは。http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201312/0006577546.shtmlただ、今日は発言の内容ではなく、「金で買う」という表現についてメモしておきたいと思います。つまり、これはなぜ…

「さあ、立ち止まろう!」

読みかけですが、非常に面白いよい本です。『子どもの難問』

被害者意識の使役表現

「…私を、なぜなの、教会のいちばん後ろの席に、一人ぼっちで座らせておいて、二人の幸せ見せるなんて…」 http://www.youtube.com/watch?v=RXpyrX8Q3Gc むかし非常に流行って一部で物議をかもしたこの曲に出てくる上の表現について、ひとこと言ってもいいで…

この前出た本

本学関係者は研究棟1階の国際交流センターに行けば無料でもらえます。学外のみなさまへの献本送付作業は遅れています。すみません…『知覚と行為の認知言語学: 「私」は自分の外にある』

お詫びというかお知らせというか…

大学のインターネット環境がこのところ不調で、メールが届かないことがあるようです。私の自宅のアドレスをご存じの方は、当分の間、そちらにご連絡ください。

もうすぐ出る本

見本刷りが届きました。1〜2週間程度で書店にも並ぶと思われます。本学関係者は刊行後、希望すれば無料でもらえるようになる見込みです。(現在審議中、かな?)『知覚と行為の認知言語学: 「私」は自分の外にある』

もうすぐ読み終わる本

生態心理学の自己観とも非常に親和性の高い自己論。『私とは何か---「個人」から「分人」へ』 (平野啓一郎 2012 講談社現代新書)

その前に読んだ本

先日でかけた某所でたまたま寄った書店でたまたま立ち読みしていたら後書きに私の出身高校の名前が出てきたので衝動買い。そういえば、あの高校はスーパーサイエンスハイスクールに指定されてたのでした。http://www.kawagoe-h.spec.ed.jp/zen/ssh.html著者…

読んだ本

意図的行為をめぐる心の哲学と、非意図的行為をめぐる責任の倫理学。『それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門』 (古田徹也 2013 新曜社)行為論の哲学・倫理学の入門書。意図的行為をめぐる心の哲学と非意図的行為をめぐる責任の倫理学について著者自身が…

反応が遅すぎると思いませんかっ!

やっと言うことを聞いてくれたみたいです。http://d.hatena.ne.jp/shunpei/20130613#p2

embodied/extended cognition の概説

進化生物学、生態心理学、力学系を核に一人称的なアプローチの観点からemboded/extended cognitionを概説した本。ユクスキュルとかブルックスとかクラークとかも当然出てきます。たいへん面白かったです。 Beyond the Brain: How Body and Environment Shape…

本日の確認事項

思うところあって、私の所属する大学の「科目等履修生」の出願資格を確認してみました。出願資格だけを見る限りでは、どうやら私自身も資格を満たしているようでした。 そうなのです。思うところというのは、自分の大学の授業を科目等履修生として受講したい…

彼の暴走に鉄槌を下すべき時がきましたっ!

http://d.hatena.ne.jp/shunpei/20130512#p2

読み終わった〜!

there構文だけでなく場所句倒置にも観察者がいるという話は以下同文。二重目的語構文と与格構文を「動詞のすぐ後にくる目的語」の問題と捉えるのは私が「意味論講義」などでしている説明と基本的に同じ。その上で、「受け取ったかどうか」の解釈が百科事典的…

早く出てほしい本

○ 野矢茂樹・西村義樹 両先生の共著の『言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学』。出たら大学生協に入るはずなので、売り切れないうちにぱっと買います。 ○ 野村益寛さんの本も早く出てほしいなあ…

読んでいる本

1日土曜日は都内某所で暴言を吐いてしまったshunpeiです。こんにちは。その日の行動をちゃんと見積もっていつもより動くときは朝ご飯を充実させないと人様にご迷惑をおかけする恐ろしい事態になることを再確認したのでした。それはともかく。新幹線で読むべ…